「Nobody's Perfect」 佐久穂町/子育て支援の新しい風!
2017.10.14 14:50|主宰者のつぶやき|
10月11日
佐久穂町の児童館で、「Nobody’s Perfect 完璧な親なんていない」というカナダ生まれのプログラムを行っているところを見学させていただきました。
素晴らしかった。。。!
この日本に生きてきて、クリパルヨガ以外であまり感動的な教育プログラムというのを受けたことがなかったので、衝撃的でした。佐久穂町、もそうだし、NPO法人を立ち上げている医師の田辺佳代子さん、そしてその仲間たち、素晴らしいと思いました。
(横向きにできずすみません)
見学させていただいた経緯としては、友人で精神保健福祉士の小林有里さんと話した際に、「empowerment(力づけること、引き出すこと)」という言葉が出て来て、
「クリパルヨガのミッションも、empowerすることなんだよ」と伝えたら、
「福祉の世界ではわりと出てくる用語」とのこと。有里さんが関わっているこのプログラムについても教えてもらい、ものすごーく、クリパルヨガに近い考え方が多いので、ぜひ見学させてほしいと申し出たのでした。
「Nobody’s Perfect 完璧な親なんていない」(以下NP)
この名前だけでぐっとくるのは私だけでしょうか 笑
佐久穂町の児童館に入ると、まずは1階に託児ルームがあって、そこで子どもを預けて2時間のプログラムに臨みます。
今回見学に行ったときの参加者は6名でしたが、前クールでは16名だったとのこと。子どもが熱を出せばお休みになったり、母親独特の事情があるので流動的ではあるけれども、基本的にはスタート時の同じメンバーで週に1回、6週間にわたって、親として、また人として学び合うというプログラムだそうです。この同じメンバーで行うことを重視する、というのも、クリパルに似ています。

1人1人、シェアの時間があって、その話をみんなが聞く。
…ああ、わたし、こういう雰囲気、そもそも苦手(笑)。と、最初は思いました。昔から、こういう状況になると「言っちゃいけないことは何だろう」「空気を読んで、まわりと合わせないと」「声も、大きすぎないか、小さすぎないか」そんなことばっかり考えて、本来の自分を出せなかった。息苦しかった。そのパターンを思い出しました。
しかし、ここは違うみたい。。。クリパルヨガのコミュニティにいるような安心感。それが顕著になったのは、
「みんなが子供の時に夢中になったおもちゃ、遊びは?」
というテーマについて、シェアし合ったときでした。
皆さん、色んな話をしてくれました。現在の「お母さん」の姿からは想像できない、無邪気な子供時代。その一つ一つの話に、自分の子供の頃のことを掘り起こされているような感覚になり、聞くことの面白さ、シェアすることの圧倒的な力に、わーっと自分が解放された感じになりました。
そして、3人ずつのチームに分かれて、今回のテーマ
「子供の困りごと~私の気持ち、子どもの気持ち」
について話し合いました。

一人はただ話す、一人は聞く(わからないことがあれば質問するインタビュアーの係)、もう一人は筆記する、という役割分担をします。(これもとってもクリパル!)
はたから見ていると、このチームの中でたいへん完結しているというか、一人一人の母がそれぞれ優秀なインタビュアーであるように見えるところが面白かったです。決して、批判しないし、ただ寄り添うだけで、励ましたりもしない。ただ、ただ、聞いている。そして、話し手から何かアイディアを求められれば、経験や知識からそのヒントを分かち合ったりもする。素晴らしい~。
そして、さらに素晴らしいのは、ここでファシリテーターの方が、話を一つにまとめようとしないことでした。
通常の日本教育のあり方では、指導者が、複数の人に話を聞いたうえでそれをピックアップしてきれいにまとめようとする(そしてその過程では、採用されなかった人の意見は尊重されない感じがする)のだけど、ここでは「だしっぱなし」「必要なら誰かが持って帰る」でよいそうです。
最終的な「正しい答え」というのは提示されず、この限られたメンバーの中からやんわりとしたアイディアや空気感が引き出される。そして、それをまた家に持ち帰って、それぞれの1週間を過ごす。すると、その人の中から自然と答えや方向性が導かれるように出てくることがあるということでした。
こういうこと、まさにクリパルでやってきた私にとっては、本当にすごーいすごーい、の嵐でした!
私、こういうことやりたかったんだよー!って、本当に思いました。
そもそも私は、自分が生きているこのコミュニティの中で、クリパルヨガというツールを使って、一人ひとりが自分の悩みや生き方と真摯に向き合い、またそれをシェアすることで人と人との心が結ばれ、より大きな力を発揮できるような、そういう安全な場所を作りたかったというのがあります。
数年行っている、「子連れでプチヨガ」(始めた当初は「おかあさんのためのヨガ」という名前でした)も、その一環のつもりでした。産後、からだがキツイというのは母親共通の悩み。身体をほぐしたい、そこを入口として、集まった母親同士が、子育ての悩みを話していく。60分のクラスでは、挨拶程度になる予定でしたが、するすると子育て中のおかあさんの悩みが出て来て、自然とシェアリングタイムになることが多くあります。安全な空間づくりが、私の最大のミッション。
ヨガの看板をおろそうか、と思うくらい(笑)
私の中では、そのシェアリングが何よりも大切でした。
いずれ私も、ファシリテーターをやってみたい。そういう漠然とした思いを持っていると、形となることもあり、先日、初めて「骨盤と話そう」という産後ママ向けのワークショップを行いました。クリパルヨガのシェアリングのルールなども交えつつ、身体を動かしながら、話もしながらの2時間。
ファシリテーター(進行役)の力量や人柄に大きく左右されるこういう場所づくりは、たいへん難しいんだということを改めて実感。でも、やはり私はこれがしたいんだなあ、と思いを新たにしました。

脱線しましたが。
NPのもう一つ素晴らしいところは、託児。
チビを抱えた母にとって、子どもをどこかに預けて、何かに没頭するというのは色々な意味でハードルが高いものです。子どもが泣いていないか。安心して預けられるのか。変なもの食べさせてないか。楽しく遊んでくれていたらいいけど、泣かせてまで参加したくないと思うのが母心。
けれども、ここの託児はNPの卒業生がやっているそうで、私も託児ルームに入った途端、ものすごい安心感を感じました。
おばあちゃんでもなく、保育士でもなく、同じ母親。託児スタッフの中には自分の赤ちゃんを抱っこしながら他の子の面倒を見ている人もいて… 一般的にはNGと言われている状況なんですが、それがどれほど、育児中の母親にとって心が休まるものかは…声を大にして言いたいです。
子連れでプチヨガでも、以前、託児を誰かにお願いしたことが何度もあります。その中でもやはり一番なじんだのは、ご自分もチビを抱えた保育士さん。今は私が泣いてる子を抱っこしたりしながら、ヨガのインストもやっています。最近は、もはや、ヨガをしている母親同士が、お互いの子を受け入れ、子ども同士の喧嘩もゆるし合い、ゆるやかにつながりながら、出来る範囲でヨガをするというスタイルに落ち着いてきました。
NPの託児スタイルも、紆余曲折を経てこうなったとのこと。
田辺佳代子さんにいただいた資料でもあったけども、
「子育ては本来、母親一人ではできない」
そうなんだよ~。
プチヨガでも、NHKスペシャル「ママたちが非常事態?!最新科学で迫るニッポンの子育て」という番組の話で盛り上がったことがありました。
その中で、人類の進化の過程をみていくと、母親は母親同士つながり合い、子育てをするのが本来の形だと。番組の中で、元来の形に近いやり方で子育てをしているある部族が取材されていたのですが、お互いの子に自分の乳をあげたり、森に行くあいだは他の母に自分の子をぽんと預けたり(赤ちゃんがいても身軽だったな~)、あの映像は衝撃的でした。
理想は、アレ。笑
自分ひとりの力では、本当に難しいと思うけれども、今回すでに佐久穂町でこういうことが実現できているんだ!ということがものすごく希望になりました。
そして、自分がコミットしたいことも、さらにさらに明白になったような。
私はこういう場所づくりがしたい。
いきなり参加表明をした私を受け入れてくださった参加者の皆さん、そしてこの活動を含め育児支援に新しい風を吹かせている田辺佳代子さんや小林有里さんに、心から感謝しています。
ありがとうございました!!
※思いを共にして下さる方、募集中 笑
佐久穂町の児童館で、「Nobody’s Perfect 完璧な親なんていない」というカナダ生まれのプログラムを行っているところを見学させていただきました。
素晴らしかった。。。!
この日本に生きてきて、クリパルヨガ以外であまり感動的な教育プログラムというのを受けたことがなかったので、衝撃的でした。佐久穂町、もそうだし、NPO法人を立ち上げている医師の田辺佳代子さん、そしてその仲間たち、素晴らしいと思いました。

見学させていただいた経緯としては、友人で精神保健福祉士の小林有里さんと話した際に、「empowerment(力づけること、引き出すこと)」という言葉が出て来て、
「クリパルヨガのミッションも、empowerすることなんだよ」と伝えたら、
「福祉の世界ではわりと出てくる用語」とのこと。有里さんが関わっているこのプログラムについても教えてもらい、ものすごーく、クリパルヨガに近い考え方が多いので、ぜひ見学させてほしいと申し出たのでした。
「Nobody’s Perfect 完璧な親なんていない」(以下NP)
この名前だけでぐっとくるのは私だけでしょうか 笑
佐久穂町の児童館に入ると、まずは1階に託児ルームがあって、そこで子どもを預けて2時間のプログラムに臨みます。
今回見学に行ったときの参加者は6名でしたが、前クールでは16名だったとのこと。子どもが熱を出せばお休みになったり、母親独特の事情があるので流動的ではあるけれども、基本的にはスタート時の同じメンバーで週に1回、6週間にわたって、親として、また人として学び合うというプログラムだそうです。この同じメンバーで行うことを重視する、というのも、クリパルに似ています。

1人1人、シェアの時間があって、その話をみんなが聞く。
…ああ、わたし、こういう雰囲気、そもそも苦手(笑)。と、最初は思いました。昔から、こういう状況になると「言っちゃいけないことは何だろう」「空気を読んで、まわりと合わせないと」「声も、大きすぎないか、小さすぎないか」そんなことばっかり考えて、本来の自分を出せなかった。息苦しかった。そのパターンを思い出しました。
しかし、ここは違うみたい。。。クリパルヨガのコミュニティにいるような安心感。それが顕著になったのは、
「みんなが子供の時に夢中になったおもちゃ、遊びは?」
というテーマについて、シェアし合ったときでした。
皆さん、色んな話をしてくれました。現在の「お母さん」の姿からは想像できない、無邪気な子供時代。その一つ一つの話に、自分の子供の頃のことを掘り起こされているような感覚になり、聞くことの面白さ、シェアすることの圧倒的な力に、わーっと自分が解放された感じになりました。
そして、3人ずつのチームに分かれて、今回のテーマ
「子供の困りごと~私の気持ち、子どもの気持ち」
について話し合いました。

一人はただ話す、一人は聞く(わからないことがあれば質問するインタビュアーの係)、もう一人は筆記する、という役割分担をします。(これもとってもクリパル!)
はたから見ていると、このチームの中でたいへん完結しているというか、一人一人の母がそれぞれ優秀なインタビュアーであるように見えるところが面白かったです。決して、批判しないし、ただ寄り添うだけで、励ましたりもしない。ただ、ただ、聞いている。そして、話し手から何かアイディアを求められれば、経験や知識からそのヒントを分かち合ったりもする。素晴らしい~。
そして、さらに素晴らしいのは、ここでファシリテーターの方が、話を一つにまとめようとしないことでした。
通常の日本教育のあり方では、指導者が、複数の人に話を聞いたうえでそれをピックアップしてきれいにまとめようとする(そしてその過程では、採用されなかった人の意見は尊重されない感じがする)のだけど、ここでは「だしっぱなし」「必要なら誰かが持って帰る」でよいそうです。
最終的な「正しい答え」というのは提示されず、この限られたメンバーの中からやんわりとしたアイディアや空気感が引き出される。そして、それをまた家に持ち帰って、それぞれの1週間を過ごす。すると、その人の中から自然と答えや方向性が導かれるように出てくることがあるということでした。
こういうこと、まさにクリパルでやってきた私にとっては、本当にすごーいすごーい、の嵐でした!
私、こういうことやりたかったんだよー!って、本当に思いました。
そもそも私は、自分が生きているこのコミュニティの中で、クリパルヨガというツールを使って、一人ひとりが自分の悩みや生き方と真摯に向き合い、またそれをシェアすることで人と人との心が結ばれ、より大きな力を発揮できるような、そういう安全な場所を作りたかったというのがあります。
数年行っている、「子連れでプチヨガ」(始めた当初は「おかあさんのためのヨガ」という名前でした)も、その一環のつもりでした。産後、からだがキツイというのは母親共通の悩み。身体をほぐしたい、そこを入口として、集まった母親同士が、子育ての悩みを話していく。60分のクラスでは、挨拶程度になる予定でしたが、するすると子育て中のおかあさんの悩みが出て来て、自然とシェアリングタイムになることが多くあります。安全な空間づくりが、私の最大のミッション。
ヨガの看板をおろそうか、と思うくらい(笑)
私の中では、そのシェアリングが何よりも大切でした。
いずれ私も、ファシリテーターをやってみたい。そういう漠然とした思いを持っていると、形となることもあり、先日、初めて「骨盤と話そう」という産後ママ向けのワークショップを行いました。クリパルヨガのシェアリングのルールなども交えつつ、身体を動かしながら、話もしながらの2時間。
ファシリテーター(進行役)の力量や人柄に大きく左右されるこういう場所づくりは、たいへん難しいんだということを改めて実感。でも、やはり私はこれがしたいんだなあ、と思いを新たにしました。

脱線しましたが。
NPのもう一つ素晴らしいところは、託児。
チビを抱えた母にとって、子どもをどこかに預けて、何かに没頭するというのは色々な意味でハードルが高いものです。子どもが泣いていないか。安心して預けられるのか。変なもの食べさせてないか。楽しく遊んでくれていたらいいけど、泣かせてまで参加したくないと思うのが母心。
けれども、ここの託児はNPの卒業生がやっているそうで、私も託児ルームに入った途端、ものすごい安心感を感じました。
おばあちゃんでもなく、保育士でもなく、同じ母親。託児スタッフの中には自分の赤ちゃんを抱っこしながら他の子の面倒を見ている人もいて… 一般的にはNGと言われている状況なんですが、それがどれほど、育児中の母親にとって心が休まるものかは…声を大にして言いたいです。
子連れでプチヨガでも、以前、託児を誰かにお願いしたことが何度もあります。その中でもやはり一番なじんだのは、ご自分もチビを抱えた保育士さん。今は私が泣いてる子を抱っこしたりしながら、ヨガのインストもやっています。最近は、もはや、ヨガをしている母親同士が、お互いの子を受け入れ、子ども同士の喧嘩もゆるし合い、ゆるやかにつながりながら、出来る範囲でヨガをするというスタイルに落ち着いてきました。
NPの託児スタイルも、紆余曲折を経てこうなったとのこと。
田辺佳代子さんにいただいた資料でもあったけども、
「子育ては本来、母親一人ではできない」
そうなんだよ~。
プチヨガでも、NHKスペシャル「ママたちが非常事態?!最新科学で迫るニッポンの子育て」という番組の話で盛り上がったことがありました。
その中で、人類の進化の過程をみていくと、母親は母親同士つながり合い、子育てをするのが本来の形だと。番組の中で、元来の形に近いやり方で子育てをしているある部族が取材されていたのですが、お互いの子に自分の乳をあげたり、森に行くあいだは他の母に自分の子をぽんと預けたり(赤ちゃんがいても身軽だったな~)、あの映像は衝撃的でした。
理想は、アレ。笑
自分ひとりの力では、本当に難しいと思うけれども、今回すでに佐久穂町でこういうことが実現できているんだ!ということがものすごく希望になりました。
そして、自分がコミットしたいことも、さらにさらに明白になったような。
私はこういう場所づくりがしたい。
いきなり参加表明をした私を受け入れてくださった参加者の皆さん、そしてこの活動を含め育児支援に新しい風を吹かせている田辺佳代子さんや小林有里さんに、心から感謝しています。
ありがとうございました!!
※思いを共にして下さる方、募集中 笑