柔らかくしなる、「自分軸」の作り方②
2018.07.29 13:54|ヨガと身体と生活の考察|
こんにちは。
Yoga Lantern のにしかわまきえです。
台風一過。
今年、種から育てたミニトマトを支柱にくくりつけていたのですが
強い風によって、支柱が倒れて、茎が折れたりしました。
ああ、すごい風だったもんなあ。。
仕方ない、自然現象だと思うところだったのですが、
一本だけゆらゆらと揺れながら
台風前とあまり変わらず元気なものがありました。

支柱にくくりつけず、
風がいつも吹く方向に斜めに植えて、
茎にひもをくるくると巻きつけながら
なんとなく斜め方向に誘引してあげたもの。
自然農法のやり方を教わったので、一本だけそのように植えてみたのです。
トマトの性質を知って、
自然に逆らわないようにして育ててあげたら、こんなに違う。
まだまだ勉強しなくちゃなあ、と思ったのでした。
さて、
「軸」
の話です。
前回、 「柔らかくしなる、「自分軸」の作り方①」 のお話を書いたのですが
その続き。
どうしたら、強い風によっても折れない
「自分軸」を作れるのでしょうか。
今回は「カラダ」編とでもいいましょうか。
カラダで「軸」と言えば、
どこのことだと思いますか?
背骨?骨盤?
それとも体幹・コア?
「体軸」というのは、よく武道などスポーツで言われる概念ですが、
一言で言うと、 「正中感覚」 のことなんだそうです。
たとえば、電車の中でスカートをはいているとして、
足が開かないように膝をそろえているのは大変ですね。
あの時に使っている脚の筋肉は
「内転筋」
というもので、内転筋は
大腿骨を「正中線」に引き寄せるという働きをします。
正中線 = カラダの中心線
正中感覚 = カラダの中心線はここだ!という感覚
ということになるでしょうか。
たとえば、木のポーズ。

これはまさに「体軸」を育てるポーズで、
1)足裏全部でしっかり床をとらえ
2)内転筋で軸足の膝を正面にむけ
3)骨盤を安定させ、骨盤底筋を引き上げて
4)丹田を感じ
5)肩甲骨をさげて、安定させ
6)頭頂、指先を空の方へ伸ばす
というあらゆる体の働きの中で、バランスをとって立っています。
ヨガを続けていれば、この木のポーズで立てる感覚が
自分軸という感覚だ
と、納得できると思います。
立てると嬉しいんですよね。
ヨガの生徒さんでも、「立てるようになった!!」
とすごく喜んでいる方がいて、わたしも一緒に小躍りしてしまいました^^
ところが一方で、不思議なことなのですが、
どんなに体を鍛えても
このポーズでは立てない場合もあるのです。
バランスのポーズは、心の揺れがダイレクトに反映されてしまうので、
心が不安定な人は、立てないということが出てきます。
体軸を鍛えること = 心を鍛えること
だと、身体の感覚を通じて、理解できる。
それが頭で理解するのとは違う、
ヨガの大きな強みです。
そして、立っているときも、揺れていい。
集中力が切れたときに、少し揺れたとしても、
それに気づけば、また戻ってくればいい。
ガッチリとした強い支柱(他人、何かの教えなど)は見た目は安全で頼りがいがありますが、
すごく強い風が吹いたら、支柱ともども折れてしまう。
一方で、風に吹かれてゆらゆらと揺れてしまう(自分軸)は、一見、不安定。
でも、意外に強いんですね。
是非、揺れながら、時に倒れながら、
でも足裏でしっかり大地を踏みしめて
自分の力で立ってみてください。
その一瞬一瞬の揺れを受け入れるプロセスが、
しなやかな自分軸を作ってくれます。

つぎは、「自分軸と、時間」について語りたいと思います。
現代人は、今、すぐに解決したい、楽になりたい。
でも、私たちは絶えず過ぎていく時間のなかで、
一過性の「いま」を生きています。
軸は、その時間のなかで育っていくものだと思うのです。
地味な話題が続きますが^^;
マニアなお方、お楽しみに!
読んでくださってありがとうございました^^
Yoga Lantern のにしかわまきえです。
台風一過。
今年、種から育てたミニトマトを支柱にくくりつけていたのですが
強い風によって、支柱が倒れて、茎が折れたりしました。
ああ、すごい風だったもんなあ。。
仕方ない、自然現象だと思うところだったのですが、
一本だけゆらゆらと揺れながら
台風前とあまり変わらず元気なものがありました。

支柱にくくりつけず、
風がいつも吹く方向に斜めに植えて、
茎にひもをくるくると巻きつけながら
なんとなく斜め方向に誘引してあげたもの。
自然農法のやり方を教わったので、一本だけそのように植えてみたのです。
トマトの性質を知って、
自然に逆らわないようにして育ててあげたら、こんなに違う。
まだまだ勉強しなくちゃなあ、と思ったのでした。
さて、
「軸」
の話です。
前回、 「柔らかくしなる、「自分軸」の作り方①」 のお話を書いたのですが
その続き。
どうしたら、強い風によっても折れない
「自分軸」を作れるのでしょうか。
今回は「カラダ」編とでもいいましょうか。
カラダで「軸」と言えば、
どこのことだと思いますか?
背骨?骨盤?
それとも体幹・コア?
「体軸」というのは、よく武道などスポーツで言われる概念ですが、
一言で言うと、 「正中感覚」 のことなんだそうです。
たとえば、電車の中でスカートをはいているとして、
足が開かないように膝をそろえているのは大変ですね。
あの時に使っている脚の筋肉は
「内転筋」
というもので、内転筋は
大腿骨を「正中線」に引き寄せるという働きをします。
正中線 = カラダの中心線
正中感覚 = カラダの中心線はここだ!という感覚
ということになるでしょうか。
たとえば、木のポーズ。

これはまさに「体軸」を育てるポーズで、
1)足裏全部でしっかり床をとらえ
2)内転筋で軸足の膝を正面にむけ
3)骨盤を安定させ、骨盤底筋を引き上げて
4)丹田を感じ
5)肩甲骨をさげて、安定させ
6)頭頂、指先を空の方へ伸ばす
というあらゆる体の働きの中で、バランスをとって立っています。
ヨガを続けていれば、この木のポーズで立てる感覚が
自分軸という感覚だ
と、納得できると思います。
立てると嬉しいんですよね。
ヨガの生徒さんでも、「立てるようになった!!」
とすごく喜んでいる方がいて、わたしも一緒に小躍りしてしまいました^^
ところが一方で、不思議なことなのですが、
どんなに体を鍛えても
このポーズでは立てない場合もあるのです。
バランスのポーズは、心の揺れがダイレクトに反映されてしまうので、
心が不安定な人は、立てないということが出てきます。
体軸を鍛えること = 心を鍛えること
だと、身体の感覚を通じて、理解できる。
それが頭で理解するのとは違う、
ヨガの大きな強みです。
そして、立っているときも、揺れていい。
集中力が切れたときに、少し揺れたとしても、
それに気づけば、また戻ってくればいい。
ガッチリとした強い支柱(他人、何かの教えなど)は見た目は安全で頼りがいがありますが、
すごく強い風が吹いたら、支柱ともども折れてしまう。
一方で、風に吹かれてゆらゆらと揺れてしまう(自分軸)は、一見、不安定。
でも、意外に強いんですね。
是非、揺れながら、時に倒れながら、
でも足裏でしっかり大地を踏みしめて
自分の力で立ってみてください。
その一瞬一瞬の揺れを受け入れるプロセスが、
しなやかな自分軸を作ってくれます。

つぎは、「自分軸と、時間」について語りたいと思います。
現代人は、今、すぐに解決したい、楽になりたい。
でも、私たちは絶えず過ぎていく時間のなかで、
一過性の「いま」を生きています。
軸は、その時間のなかで育っていくものだと思うのです。
地味な話題が続きますが^^;
マニアなお方、お楽しみに!
読んでくださってありがとうございました^^
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