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makie.nishikawa

Author:makie.nishikawa
2014年 BlissBaby マタニティ・産後ヨガ教師資格取得(24 時間)
2017年米国クリパルセンター公認ヨガ教師資格取得(200時間)
山の上のヨガルーム、Yoga Lantern(長野県御代田町)主宰。
2児の母。

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エンパワメント~触れた手と、触れられた背中

2019.11.18 12:17|クリパルヨガと教育・福祉
こんにちは。
ヨガランタンのにしかわまきえです。

このタイトルを読みたいと思ってくれた方はどんな方なんだろう
と想像しながら、ブログを書き始めました。


エンパワメント。


聞きなれない言葉でしょうか。
少しずつ、エンパワーという言葉が
巷で聞かれ始めています。


わたしは、この「エンパワメント」
がすべての行動規範になっています。
ヨガクラスもこれを意識して常にやってます。
人との関係性においても、
これなしには自分があり得ないくらい、大事な概念です。


言葉の意味とか、由来とかは後回しにするとして、
まずは個人的な経験から。





私が エンパワー と言った時、真っ先に思い浮かべるシーンがあります。


2015年のクリパルヨガティーチャートレーニングでの出来事でしたが

わたしが、教師として、生徒役である仲間のポーズをサポートする
という場面がありました。

生徒が、もう少し、ヨガの経験を深められるように、
少し手を触れたり、声をかけたり、
サポートするのが私の役目。
(クリパルヨガでは、相手を手技でぐいっとアジャストするようなことはNGです
…これもエンパワメントの理念の実践です)

しかしながら、教える側も生身の人間。
慣れない経験に、すごく緊張するわけです。
サポートしようと少し声をかけると、
相手の方は聞き取れない様子。
片側の耳が聞こえないということを伝えてくれました。
(わたしは聞こえない側から、小声で話していた)


…いったい、私はこの人を本当にサポートできるのだろうか?
逆に傷つけてはいないだろうか?



自分の心が揺れるわけです。

そんな中で、自分の不安というものが、もっと小さい頃からの
出来事とリンクしていることにも気づいていきます。

友達にどうやって話しかけたらいいか
わからなくて、朝の下駄箱に異常な恐怖感を
感じていた小学校時代。

傷つけたいわけじゃない。みんなと仲良くしたい。
あなたと仲良くしたい。
それなのに、どうして挨拶ひとつも自分は出来ないのだろうか。
自然にふるまえないのだろうか。
みんなみたいに。

ものすごい苦しさが出てきます。


そのことを、生徒役である友達に、みんなの前で正直にシェアしたときのことです。
彼女がこんなふうに、応答したのです。

「背中を触れてくれたとき、
その手がものすごく温かかった。
ずっと朝からイライラしてラジャスだったのに
手が温かくて、サットヴァに変わった」

※ラジャスとは世界を展開する三つのエネルギーの
中のひとつで、交感神経優位のような活動的な質、
サットヴァは副交感神経と交感神経のバランスがとれたような
ニュートラルな質の状態を指します。




「エンパワー」という時、わたしはあの時の、

おそるおそる触れたときの自分の手


を、涙が出るような思いと共に、いつも思い出すのです。


わたしが、あなたに何かをしてあげたとき
あなたが、わたしに何かを与えてくれる


往々にして、それは与えたものの何百倍もの力でもって
わたしをエンパワーしてくれる。
私の内なる力を、引き出してくれる。


日本のエンパワメント第一人者、エンパワメント・センター主催の
森田ゆりさん

著者『エンパワメントと人権』(初版1998年!)
の中でこんなふうにいっています。


エンパワメントとは、力をつけることではない。
ましてや女性だけが力をつけることではない。
それは人と人との関係のあり方だ。
人と人との生き生きとした出会いの持ち方なのである。
おとなと子ども、女と男、女と女、わたしと障害者、
あなたと老人、わたしとあなた、
わたしとあなたが互いの内在する力にどう働きかけあうかということなのだ。
力のある者がないものにそのパワーのおすそ分けをするのでもない。
持てる者が持たざる者にあげる慈善行為でもない。
お互いがそれぞれ内に持つ力をいかに発揮し得るかという関係性なのである。

中略

エンパワメントを「力をつけること」と理解してしまったら、
それはあの「自立」のエリート意識と少しも変わらなくなってしまう。
わたしは力をつけたのよ、あなたもがんばって力をつけなさい、
というがんばれ、がんばれのメッセージ。

中略

そう、わたしたちはもういつまでもがんばりつづけなくていいのだ。
ただ存在するだけで十分にすばらしい。
がんばって外から力をつけようとしなくても
力はすでにあるのだから。




さいきん、たくさんの講演会やワークショップに行って
いろいろ感じていました。

とある講演会では、カウンセラーの先生がこんなふうに言っていました。

「今までたくさんのお母さんたちの、癒しをしてきました」

癒し。。。
というのは、「する」ものなのだろうか?

そして抑揚のある催眠術のような声で、瞑想を誘導された。
癒すものと、癒されるもの。
わたしは、ただ受動的に、癒される方。

本当にそうなのだろうか?


*************


エンパワメントというのは、クリパルヨガの専売特許ではなく、

ブラジルの教育哲学者パウロ・フレイレ
の教育実践から生まれた言葉であるとされており、

森田ゆりさんはアメリカで1970年頃から耳にしていた言葉だそうです。
(これは、クリパルヨガが1970年代から米国で発展した歴史と重なる)

日本においては1990年代後半、
フェミニストの運動の中で聞かれはじめた言葉だそうで、
今では福祉の世界を中心に広く使われています。
が、使い方が。。。(実はこれはわたしの社会福祉の教科書・ユーキャンですよ)


DSC_4384.jpg


「エンパワメントをつける」
という使用法。

森田ゆりさんは、ここに警鐘を鳴らしているのです。


クリパルヨガ仲間の中で、「エンパワーされたよ~ありがとう!」
みたいな言葉のやりとりはしょっちゅうあるのですが
エンパワメントをつける???

みんな(?_?)だと思います。

しかし、日本では当たり前に使われている現実。


そして、私のまわりにいる信頼する福祉関係者の皆さんは
エンパワーは「つける」ものではないということを
深く理解しています。
「この感覚、分かってくれる人、なかなかいないのよ~」
と言われたこともあります。


共感してくださる方、是非、
分野の垣根を越えて、一緒になにかしましょう!!


大阪で森田ゆりさんの「気持ちのワークショップファシリテーター養成講座」
を受けにいったとき、
たくさんの福祉関係者の方が、ヨガを知らずにいました。


身体が、身体の感覚が、自らを救うリソースになる。

わたしもまだまだ勉強しなければなりませんが、自然と、流れが生まれるように、
思い切って(ちょっと渾身の)ブログを書いてみました。

クリパルヨガから派生した
フェニックス・ライジング・ヨガセラピー
もすごいパワフルです。
いつか勉強してみたいなあ
(自分がやりたいグループセッションはなんと900時間の学びを必要とするそうです。。。)


読んでくださって、ありがとうございました。
すべての人に潜在する力に、敬意を表します。
Jai Bhagwan





補足説明

私がやっているヨガは クリパルヨガ というヨガで、
アメリカのマサチューセッツ州に巨大なセンターがあり、
日本では、三浦敏郎さんとまきこさんが
クリパル・ジャパン
を設立して、伝えてくれています。

わたしはその200時間のトレーニングを2015年に修了し
(その前から大好きで、2005年くらいから通っていた)
今も引き続き勉強中です。

その米国のクリパルセンターが掲げているミッションというのが

**********************

We are a nonprofit educational organization dedicated to
empowering people and communities
to realize their full potential through the transformative wisdom and practice of yoga.

私たちはヨガの変容の智恵と実践を通して
人々やコミュニティの潜在性が発揮できるようエンパワーする
ことに献身する非営利教育団体です。 ※にしかわ訳

**********************

というものです。
もし興味ある方がいらしたら、是非下北沢のクリパル・ジャパン
に問い合わせてみてくださいね。




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